「地域医療は総力戦で」丹波市で対話集会

2009.09.04
丹波の地域医療特集

  「地域医療を守る行政・関係者と市民との対話集会」 (同実行委員会主催) の3回目が8月29日、 ハートフルかすがで行われた。 市民ら約60人が参加。 県立柏原病院小児科医長の和久祥三さんの講演を聞き、 意見交換したほか、 地域医療を守るアピール文を採択した。
 和久さんは 「世界では250人に1人の割合で妊婦が亡くなっている。 日本ははるかに世界の平均よりも亡くなる率は低いのに、 何かあると 『医療ミスだ』 『助かるはずだ』 となる。 それが嫌で産科医になりたがる人がいなくなる。 安心してお産できる環境を自らが奪っていることになる」 と訴え、 「医療崩壊は日本人の心の崩壊だと感じた」 と述べた。
 医療者と市民との溝を埋めるための相互理解、 相互協力の大切さを強調し、 「地域総力戦で問題解決に向かうべきで、 市民は自分の命のことに関心を持ってほしい」 と語りかけた。
 集会の最後には 「大切な人を守りたい。 そして丹波を守りたい。 丹波の医療を守ることはふるさとを守ること」 とするアピール文を参加者全員で読みあげ、 採択した。
 同集会は、 市行革勉強会の主催で過去2回開催。 今回は、 県立柏原病院の小児科を守る会、 たんば医療支え隊、 医療再生ネットワークなどの市民団体や、 行政、 議会、 医師会ら関係団体とのネットワーク化をめざそうと、 実行委員会制をとった。
 意見交換の中でネットワーク化の必要性を訴える声も出たが、 まとまりきらず、 市行革勉強会世話人の吉見安弘さんは 「この集会が宙に浮いてしまうことがないよう、 これからの集会のあり方をみんなで考えたい」 と話していた。

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