シンポ「子持ち勤務女医って大変過ぎます」 17日・氷上で開催

2009.10.12
丹波の地域医療特集

 産科、 小児科の周産期医療の現場で働く医師にスポットライトを当てたシンポジウム 「子持ち勤務女医って大変過ぎます」 が17日午後1時半からゆめタウンポップアップホールで開かれる。 丹波医療再生ネットワーク(里博文代表)の主催。 公立尾陽病院産婦人科勤務医の野村麻実さん (医学博士) が 「産科医療のこれから」 と題して講演する。 無料。
 野村さんは、 名古屋大学大学院医学研究科卒。 同大医局人事で愛知県を中心とした基幹病院で分娩を取り扱ってきた。 管理人を務める日本と世界の医療ニュースを集めたブログ 「産科医療のこれから」 は、 1日7000件の閲覧がある。 行政機関、 医療従事者のみならず、 一般市民も訪れ、 医療事情を学ぶ資料館の役割を果たしている。
 小学生の子を持つ1人の母親として、 また、 医療崩壊の最前線にある産婦人科勤務医を続けることで得たもの、 払った犠牲について実体験を交え講演する。
 また、 小児科勤務医の夫・利郎氏を過労死でなくした中原のり子さん (東京都) が、 「あなたの子どものいのち疲れ切った小児科医に任せますか」 と題し講演する。 利郎さんは、 東京都内の病院で勤務中に、 過重労働によるうつ病を発症し、 1999年に勤務先病院の屋上から飛び降りて死亡。 過労による労災が裁判で認定されたものの、 病院の責任が認められておらず、 遺族は最高裁に上告している。
 託児あり。 里皮フ科クリニック (0795・80・1201)。

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