「小児科を守る会」がテレビドラマに

2009.12.14
丹波の地域医療特集

 木村佳乃さんが進行役を務めるテレビ東京制作の 「経済ドキュメンタリードラマ・ルビコンの決断」 が17日午後10時からの放送で、 県立柏原病院の小児科を守る会を取り上げる。 同会発足の経緯や、 会がもたらした成果などを、 俳優が再現ドラマ化。 約1時間の番組全てを使って同会を紹介する。 丹波地域では、 テレビ大阪の視聴可能地域で視聴できる。 23日午後10時からBSジャパンでも放送される。
  「奇跡の医療革命!お母さんが立ち上がった!」。 番組ホームページ (http://www.tv-tokyo.co.jp/rubicon/next.html) で予告編が見られる。
 県立柏原病院をめぐり、 医師不足で廃止の危機に立たされた小児科を地元の若い母親らが大運動を起こして、 よみがえらせた物語。 若い母親たちは小児科廃止を署名運動で撤回させようとしただけでなく、 患者側にも問題があったと考え、 風邪程度でも病院にやってくる 「コンビニ診療」 を自制する啓蒙活動も実施した。 小児診療をスムーズに進めるための患者側のためのチャートを作成し、 勤務医の負担軽減を提案した。 こうした運動を目の当たりにしたある小児科医師は意外なる行動をとった―という筋書きでドラマ化。
 主役のメンバーを佐藤藍子さんが、 神保悟志さんが、 「守る会」 に守られた小児科医・和久祥三さんを演じている。
 再現ドラマの合間に、 ゲストで医師の桜井充民主党参議院議員 (同党医療費議連会長) らが会の取り組みへの意見を述べる。 番組終盤では、 実際の活動のようすがドキュメンタリーで放映される。
 再現ドラマを少しでもリアルにしてもらおうと、 台本を丹波弁で録音したものを制作会社に渡すなど、 同会も撮影に協力した。
 同番組は、 新しい時代を切り開いた人々の 「決断」 を描く番組で、 経済活動を中心に、 毎週テーマを変えて放映している。 これまでに、 ユニクロ、 餃子の王将の成功秘話、 トヨタのプリウス開発秘話など、 全国的に知られる題材を取り上げており、 同会のような住民グループが取り上げられるのは異例。

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