レンゴー取締役執行役員 若松操さん

2010.04.15
たんばのひと

古紙再生で陣頭指揮
(わかまつ・みさお)東京都在住

 1950年 (昭和25年) 神戸市生まれ。 中学2年時に旧青垣町へ。 柏原高、 鹿児島大理学部卒業。 レンゴー入社、 製紙工場で技術者として30年以上リサイクルの現場に携わり、 2008年より現職。

 昨年創立100周年を迎えた段ボールメーカーのレンゴーは、 「環境に優しいものづくり」 で定評を持つ。 「環境意識のない企業は生き残れません」。 「社会的認知」 の大切さを常に念頭に置いて、 陣頭指揮を取っている。
 使用済みの段ボール紙の回収・再生利用率は全製品の97%。 厚さを5ミリから4ミリへ薄くして省エネを実現し、 日本環境経営大賞を受けた。 入社時は5―6割程度だったリサイクル率をここまで上げてこられたのは、 「コスト削減の企業努力があったからで、 それがたまたま省エネにつながり、 昨今の環境問題と同じ方向だったので脚光を浴びたんです」 と、 謙虚。
 工場への太陽光発電の導入や社員のモチベーション教育などにも取り組み、 「2020年度のCO2排出量削減目標は、 90年度比32%。 既に28%と政府の削減目標もいち早く実現し、 さらに先を見ています」。
  「もったいない」 という日本人の意識は長い歴史に培われてきた。 環境意識は世界に先行しているという。 「平安の頃からふすまの下張に古紙を使っています。 紙のリサイクルは江戸時代からあるんですよ」。 市民の啓発活動にも関わり、 東京都多摩市の、 ゴミ収集量を日本一減らすという活動を支える施策を企画中。
 段ボールの生産量は、 GDP (国内総生産) とはっきり連動していて、 「リーマンショック以降落ち込んでいたのですが、 今年はかなり回復してきました」。
 電力会社勤務の父の転勤で丹波へ。 住んでいたのは4年余りなのに、 友人関係は濃密で、 年に5―6回、 柏原高の同級会に出席するとか。 「母校の 『質実剛健』 というカラーが私の性に合っています。 一歩一歩真面目に。 今の仕事にもぴったりなんでしょう」。(上 高子)

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