通称「#(シャープ)8000」と呼ばれる小児救急電話相談。沖縄県を除く46都道府県でおこなわれており、丹波地域では、県全域版に加え、昨年6月から丹波地域ローカル版(0795・72・4396)があり、2つの相談先が設けられている。 昨年度のローカル版の相談件数は1455件。15歳未満1000人あたりの相談件数は、全国最多の大阪府で28・8件(2008年度)。09年度の丹波のそれは、86・0件と、新型インフルエンザという例年にない要素を割り引いても、非常に利用が多い。 以前なら、迷わず「病院へ」と車を走らせていたところが、「まず電話をして受診が必要かたずねる」ように、親の行動が変わってきた事を裏付ける数字と見られる。 ローカル版相談利用者の65%が受診せず完結しており、いわゆる「コンビニ受診」も減った。県立柏原病院の時間外救急外来を受診した子どもの入院率は昨年度で約20%と、全国平均の倍以上に達している。 電話相談は、夜中じゅう窓口があいている。電話に出てくれる人たちに感謝しながら、受診を迷う親の助けとして定着させていきたい。(足立智和)