「大河ドラマ」に柏原売り込め 有志がNHKにラブコール

2010.07.22
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 2011年NHK大河ドラマの主人公 「江 (ごう)」 と、 初代柏原藩主・織田信包 (のぶかね) との関係をまちのPRにつなげていきたいと、 柏原地域の有志らが 「織田信包公を顕彰する会」 を立ち上げ、 「ぜひ番組内で柏原を取り上げてほしい」 とNHKにラブコールを送っている。 信包は江のおじにあたり、 江の最初の夫・佐治与九郎一成は、 後に信包の家来となって柏原藩で暮らした史実があり、 大河を機にもう一度、 織田家の歴史を地元で再認識しようとしている。
  「顕彰する会」 の呼びかけ人は、 市観光協会柏原支部長の松下恒雄さん、 柏原ふるさとガイドクラブ会長の梅垣隆さん、 柏原歴史の会会長の竹内脩さんら。 このほか数人に声をかけ、 今後正式に発足しようとしている。
 会では、 信包、 佐治与九郎一成と、 江のつながりに着目。 大河ドラマ 「江」 の時代考証の担当で、 柏原で講演を行ったことがある小和田哲男・静岡大学名誉教授を通じて、 「大河で柏原を紹介してほしい」 とアプローチした。 ドラマ終了後に毎回ゆかりの地を取り上げる 「江紀行」 で紹介してほしいとも頼んでいるという。 同会の梅垣さん (77) は 「まだ返事は来ていないが、 期待している」 と話している。
 織田信包は信長の弟で、 江ら3姉妹の母・市ともきょうだい。 市の夫・浅井長政が織田軍との戦いに敗れて自害した後、 しばらく市と娘たちの面倒をみたと伝えられている。 1598年 (慶長3年) に柏原藩主となり、 丹波氷上郡3万6000石を領地とした。
 また、 江の最初の夫、 佐治与九郎一成は、 知多半島の大野城主で、 いとこにあたる江と結婚。 しばらくは幸せに暮らしていたが、 豊臣秀吉に離縁させられ、 おじの信包を頼って伊勢へ逃れた。 その後、 信包の家来として柏原藩へ来たという。   柏原には、 織田家ゆかりの場所として、 織田神社 (古市場)、 菩提寺・成徳寺 (北中) がある。

 2011年NHK大河ドラマ 「江 ~姫たちの戦国~」  信長の妹・お市の方の三女で、 徳川二代将軍・秀忠の正室、 三代将軍・家光の生母 「江」 の生涯を描く。 「篤姫」 の田渕久美子さんのオリジナル脚本で、 江役は上野樹里さん。

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