外国籍のママにも日本語教育を

2010.07.27
ニュース

 日本語教育を受けたくても子育てなどでなかなか教室に通うことができない市内在住の外国籍の母親らを対象に、 NPO法人 「篠山国際理解センター」 (宮田) が、 ボランティアを自宅に派遣する 「『訪問型』 日本語教室ボランティア」 を立ち上げる。 外国人支援を行っている団体の中でも画期的な制度で、 同センターの青木芳信代表理事は、 「生活が大変なお母さん方が増える中、 訪問型の教室は今の時代に必要。 しっかりしたガイドラインをつくり、 活動していきたい」 と話している。
 訪問型教室では、 ボランティアスタッフが利用者宅に出向いて日本語教育を行うほか、 子育てに必要な情報を提供したり、 母親同士の交流にも一役買う。 県の 「子育て元気アップ活動助成事業」 の助成を受けて実施する。
 同センターによると、 近年、 市内でも外国人が定住化傾向にあり、 それに伴って出産や子育てをする母親も増加。 これまでは独身で来日し母国に帰るパターンが大半だったが、 日本人との結婚や外国籍者同士の結婚が増えていることなどが要因という。
 そんな中、 日本語を学びたくても、 子どもをおいて家を出ることができない人や交通手段がない人、 教育などの子育てに悩んでいる人の支援のためにと、 ボランティアらが訪問型教室の開設を提案。 センタースタッフらが、 今秋の実施を目指して要綱やガイドラインづくりに取り組んでいる。

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