贈収賄事件で篠山市職員が改善へ意見

2010.07.20
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 篠山市は、 綱紀粛正に関して全職員で課ごとに意見交換した内容をまとめた。 市発注の公共工事で元市職員が4月末に収賄容疑で逮捕されたことを受けて5月中旬に実施したもので、 「人事異動のスパンが長かったのでは」 などとする事件の原因や、 「通報窓口を設置しては」 などの再発防止策などが指摘された。
 事件の原因について、 「工事関係者との間にはきっちりと線をひくことが大切」 とする一方、 「職員の大半が市内に在住し、 地元との関わりについて公私の明確な区別が難しい」 という問題が指摘された。
 再発防止策としては、 「違法行為が行われた場合、 市職員や業者、 市民などからの通報窓口が必要」 とある一方、 「通報者をいかに守っていくかを明確にしないと、 通報制度は有効に働かない」 という意見もあった。 また、 「適切な人事異動が必要」 とする一方で、 「職員の専門性が問われている中で、 長期間同じ部署に在籍させ、 専門性を向上させるのもやむをえない」 という意見もあった。
 人員削減に関する意見もあった。 「業者対応や窓口対応を複数で行う」 「職員相互の連携、 チェック体制が必要」 の一方で、 「職員削減の中、 一人で業者対応していることが増加している」 「『業者に一人で会うな』 と言われても、 係りの人数が限られている中では難しい」 「職員が自分の業務をこなすことで精いっぱいで、 他のことに目を向ける余裕がない」 などの意見があった。

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