春先に黄色の花を咲かす菜の花の一種、 シロカラシで観光客の誘客を目指そうと、 青垣観光連絡協議会 (鴻谷隆司会長) は菜の花の栽培説明会を19日午後8時から青垣住民センターで開く。 北近畿豊岡道春日和田山道路から一望する田園風景を黄色に彩ろうというもの。 青垣地域の住民の参加を広く呼びかけている。
高速道路の上限1000円に続く無料社会化実験で春日和田山道路の通行量が増加。 「通り過ぎる」 人たちを青垣インターで降りてみようと思わせるために、 道路からの景観を利用する 「青垣菜の花街道」 を構想した。
菜の花の開花時期がソメイヨシノと重なることから、 加古川沿いの桜街道の景観との相乗効果をねらう。
篤農家の小田輝男さん (同町栗住野) が、 地力増進作物として菜の花を栽培しており、 説明会では、 小田さんの体験談を聞くほか、 他地域で使われている栽培暦を紹介する。 来春の開花に向けて今秋種まきをする必要があり、 種子代金を今年度は同協議会で負担することや、 ある時期にすき込み、 水稲や丹波大納言小豆栽培に極力影響を与えないようにすることなどを説明する。
農地所有者の協力がなければ 「回廊」 は実現しないことから、 営農組合や個人農家の説明会への参加を期待している。
鴻谷会長は、 「氷上町方面から来た車が沼栗住野トンネルを抜けると、 わっと目に黄色が飛び込んでくるようにできれば最高。 春日和田山道から降りてもらう仕掛けを作ることで青垣に人を集め、 地域にお金が落ちるようにしたい。 1人でも多くの農家の理解と協力を得られるよう努力したい」 と話している。
問い合わせは同協議会事務局 (市観光協会青垣支部内0795・87・2222)。