やっぱり虫が減った

2010.09.18
未―コラム記者ノート

 わが家の稲刈りも無事に終わり、ほっと一息。しかしその最中に気になる出来事が。2年前にも記事にしたが、やはり虫が減っている―。 わが家の稲作は、低農薬農法。よってコンバインで稲刈りを始めると、田んぼの中から湧き出すようにイナゴやカマキリ、ウンカなどの虫たちが次々に飛び出し、とても賑やか。突然住みかを奪われた虫たちはパニック状態で、コンバインの操作盤から服の表面にまでびっしりと張り付き、虫嫌いの人なら卒倒しそうなくらいの数だ。しかし、10年ぐらい前から、徐々にその数が減りだし、今年はついにカマキリの数はゼロだった。胸元にしがみついてきた1匹のイナゴに「自然界で一体何が起こっとるんや?」と問いかけつつ、虫の少ない静かな田んぼの稲刈りを急いだ。 食物連鎖において、昆虫は他の生きものの胃袋に収まり、その命を支えることも大きな役割のひとつ。よって自然界に大きな影響が出ていることは容易に想像できる。 虫が減った―。この現象は一過性のものなのか、それともこれからやってくる大きな異変の前触れなのか。(太治庄三)

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