丹波市消防本部は2010年の救急出動状況をまとめた。 救急出動は、 1980年の同本部発足以来最多の2478件 (前年比266件増)、 搬送人数2423人 (同285人増) となった。 市内医療機関への収容率は約57%と、 昨年、 一昨年と比べ約3改善した。 市内3病院の救急患者収容数は、 大塚病院、 県立柏原病院、 柏原赤十字病院の順番は変わらないが、 搬送総数に占める県立の割合が、 前年比8・6増と顕著に増加。 赤十字も0・7と微増。 2病院の救急受入が、 内科を中心に、 一時期より戻りつつある。 しかし、 脳疾患と泌尿器系疾患が疑われる患者や、 外傷や糖尿、 骨折、 転倒して頭を打ったような患者は、 半数以上が市外搬送されており、 診療科目不足が依然、 影を落としている。
医師数が少し回復した県立が前年比1・9倍、 赤十字も1・2倍の患者を収容したことで、 大塚の収容数が1割近く減った。 下半期 (7―12月) は、 市内収容率59・8%と60%台に迫った。
県立は、 急病患者で約6割、 交通事故については6倍以上、 前年より収容数を増やした。 市内の開業医、 病院からの転院搬送も77人と倍増した。
一方、 脳疾患や心疾患の疑いのある患者は、 多くを丹波医療圏外へと搬送している。 脳疾患の疑いで搬送された394人のうち約55%が市外搬送され、 うち約66%が市立西脇 (西脇市) に収容されている。 心疾患でも、 286人のうち約48%が市外搬送され、 三田市民、 大山、 福知山市民などに、 泌尿器系疾患でも約54%が市外搬送されている。
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