丹波市の「健康寿命」 県内で女性4位、男性30位

2011.03.13
ニュース

 県内 (41市町) における丹波市の健康寿命は、 女性が4位 (82・14歳)、 男性が30位 (75・74歳) ―。 「健康寿命日本一」 を提唱する丹波市はこのほど、 健康増進法に基づき2006年度に策定した 「健康たんば21」 計画を改定。 その中に、 丹波市の現状を県平均と比較した数値を盛り込んだ。 健康寿命は男性の方が短いが、 平均寿命から健康寿命を引いた 「要介護期間」 は、 上位にある女性の方が長く、 市健康課は 「平均寿命と健康寿命ができるだけ等しくなるのが理想。 健康寿命を高めながら、 その差を縮めていきたい」 と話している。

 市は08年度から、 6地域 (旧町) で1つずつ重点校区を決めて健康づくり事業を支援。 「出前健康教室」 は、 08、 09年度で100回を超える。 栄養や食生活、 運動、 たばこの害、 心の健康について分かりやすく解説している。

 08年度と09年度との比較では、 健康寿命は男性で1・05歳、 女性で2・49歳延び、 要介護期間も男性で0・6年、 女性で0・43年短くなった。 しかし、 平均自殺率 (人口10万人に対する自殺者数。 06―08の3カ年平均) は 「30」 で、 県平均の 「22・5」 を上回っている状況。 市健康課は、 「健康寿命はわずかながらよい方向に向かっているが、 自殺率は深刻で、 心の健康も含めた対策が課題」 と話す。

 

関連記事