東日本大震災 丹波市・篠山市など被災地支援

2011.03.17
ニュース

【丹波市】

 丹波市は3月14日、 緊急消防援助隊兵庫県隊の第2次隊として、 同市消防本部の救急救命士ら3人を、 15日には日本水道協会の要請により、 市水道部職員4人を現地へ派遣した。 また、 県の出動要請に速やかに対応できるよう、 人員派遣や物資提供の準備を完了した。

 消防本部の3人は救急隊 (衣川祥民隊長) として福島県相馬市の宮城県との境付近に向かった。 17日まで救急搬送業務を担う。 放射線を感知する線量計を携帯している。

 市水道部の4人は、 給水支援派遣隊 (リーダー=青木一良管理係長) として福島県郡山市へ。 4トン給水車1台と給水パック1000袋 (1袋=6リットル) を持ち込み、 篠山市と協力しながら給水活動にあたる。

 また、 市は、 保健師や介護支援専門員、 物資の搬送支援や受け入れ、 仕分けなどに必要な人員、 廃棄物処理支援要員の出動体制のほか、 提供する物資 (毛布1000枚、 アルファ化米1500食、 乾パン1500食、 ブルーシート100枚、 簡易トイレ5台) を準備した。

【篠山市】

 篠山市は3月14日、 「市災害支援対策本部会議」 を開いた。 部長級ら15人が出席。 市の支援情報を確認したり、 今後の支援の仕方について協議するなどした。

 今後の支援対応として、 ▽市民からの物資支援の要請は受け付けないが、 被災地からの要請に応じて対応する▽市民のボランティア希望者を把握しておく▽義援金は市役所、 支所のほか、 市民センターなどの公的施設で行う▽避難者受け入れの準備を整える▽遺体の火葬の準備―などを確認した。

 15日からと18日からの5日間、 給水タンク車と市職員2名の給水隊を派遣する。

 また、 消防隊員が援助隊として派遣されているため、 15日現在のところ、 21日頃まで市消防本部の東、 西、 南各出張所は閉鎖する。

 篠山市消防本部 (北) は13日夕方に応援要請を受け、 14日午前7時半から、 消火隊 (大路悟隊長) として5人の隊員が消防ポンプ車1台に乗車。 宮城県亘理 (わたりの) 郡山元町へ向かった。 翌15日朝から、 逃げ遅れた人や救助を求めている人を探す任務にあたっている。

【県民局】

 丹波県民局は、 災害警戒丹波地域本部を立ち上げ、 3月12日に初会合を開いた。 県民局管内の所属長らで組織。 現地への出動要請があれば、 すぐに対応できるように準備を進めている。

【柏原日赤】

 柏原赤十字病院は、 日本赤十字社兵庫県支部の第2陣として、 3月15日から、 救護班メンバー6人が被災地の仮設診療所で医療活動にあたっている。 17日夜に帰着する。

 蓮尾直輝医師をはじめ、 看護師、 主事、 薬剤師の6人。 岩手県釜石市教育センター内の仮設診療所で活動を行っている。

 また、 同病院に備蓄されていた毛布690枚を救援物資として送った。 義援金も募っている。

 

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