夜な夜な森の中を徘徊している野生動物を写そうと、自宅の裏山にロボットカメラと呼ばれる無人自動撮影カメラを仕掛けた。このように書くと、ものすごいハイテクカメラのように思われるかもしれないが、原理は皆さんが玄関先などに取り付けている防犯灯と同じ。赤外線をさえぎるか、熱源がセンサーに触れると電気信号が送られ、カメラの場合、ライトが点灯する代わりにシャッターが切れるという仕組み。市販部品と自作部品とを組み合わせて15年ほど前から、たびたびこの方法で撮影してきたが、このたび数年ぶりに再開してみた。
カメラやフラッシュ、赤外線センサーを野外に設置するが、いずれも精密機器。長期間、野ざらしで正常に作動させるとなると結構難しい。まず雨対策。私の場合は百円ショップのタッパーに加工を施して防水ケースとして使っている。ちなみに電源は車のバッテリーを使用している。
この撮影方法は、家に居ながらにして警戒心の強い野生動物を間近で撮れるところがメリット。さて何者が写ってくれることやら。成果が上がれば、紙面で紹介させていただきます。(太治庄三)