「何か意見はありませんか」という進行から、意見のとりまとめが始まった。統廃合を含めて、今後の学校運営を考える「山南地域のこれからの教育を考える会」が始めた、校区別懇談会。久下校区では、30人ほどが集まったが、沈黙が目立ち、5人ほどの発言にとどまった。
「みんな関心がないのか」と不安になりながら、参加者に話を聞いた。すると、堰を切るように意見が出る。みんなが何かしら不安を感じ、「対策」についての意見を持っていた。記者として、住民の意見をどうにか記事に反映しなければと責任を感じる。
「住民の意見を聞く」。改めて考えると、極めて難しい作業だ。住民全員の意見を1人ずつ聞くのは不可能で、今回のように会を設けると、「誰かが話すから」と口を閉ざす人も多い。今までの「何か意見はありませんか」から一歩飛び出した進行がなければ、多くの意見を聞き逃す結果になるだろう。進行の変更が無理でも、小グループにわけるなどの工夫ができるはずだ。
16日の和田校区での開催を終え、住民の意見がどうまとめられるか期待したい。(河本達也)