青垣4小学校統合/山南2中学校統合 具体化へ準備委発足

2012.10.21
ニュース丹波市

写真・初会合を開いた山南地域市立中学校統合準備委員会=山南住民センターで

 青垣地域4小学校の統合、 山南地域2中学校の統合について、 時期や新校舎の場所、 校名などを検討する 「統合準備委員会」 が、 青垣地域で10月10日、 山南地域で17日、 初会合を開いた。 両地域の 「教育を考える会」 の提言の具体化をはかるもの。 正副委員長の選出や、 スケジュール案の説明があり、 具体化に向けた取り組みが緒に就いた。

 

 青垣地域は10日に青垣住民センターで開催。 委員長に元小学校長の足立仁さん (神楽小校区)、 副委員長に佐治自治協議会長の足立篤夫さん (佐治小校区) を選んだ。

 山南地域は17日に山南住民センターで開催。 委員長に、 統合を提言した 「山南地域のこれからの教育を考える会」 元会長の柳川瀬義輝さん (山南中校区)、 副委員長に元小学校長の古西徳雄さん (和田中校区) を選んだ。

 

 事務局の丹波市教育委員会が示した、 「最短」 のスケジュール案は、 青垣が、 ▽今年度=統合期日の目標設定、 建設場所の検討▽2013・14年度=校名、 校章、 校旗、 通学方法、 制服、 PTA組織、 新学校の教育計画等の検討・策定などと、 施設整備の基本設計・実施設計と校舎建築▽15年度=新学校で授業開始―。

 山南が、 ▽今年度=統合期日の目標設定、 建設場所の検討▽2013・14年度=校名、 校章、 校旗、 通学方法、 制服、 PTA組織、 新学校の教育計画等の検討・策定などと、 施設整備の基本設計・実施設計▽15年度=校舎建設▽16年度=新学校で授業開始―。

 市教委によると、 「考える会」 の検討期間が、 山南は1年、 青垣は2年あったことから、 青垣の検討が1年分先行しているとして、 山南より検討期間を1年短い案にしたという。 ただ、 スケジュール案は、 実際の検討の進捗によって変わることから、 現時点での 「イメージ程度」 で、 市教委が拘束するものではないとしている。

 

 青垣地域では突っ込んだ質疑はなかったが、 山南地域では、 「和田中が全学年1学級となり、 教員定数が教科数を下回り、 教科担任制をとれなくなる18年度」 には遅くとも、 新学校で授業を始められるよう検討するとした。

 また、 山南中、 和田中いずれかの既存校舎の活用でなく、 新しい場所に新しい校舎を建設すると委員会が決めた場合、 市は財政上容認するのか、 といった突っ込んだ質疑があり、 事務局は、 「市長、 教育長らとの相談が必要。 次回に市の考え方を伝えたい」 と、 回答を保留した。

  「考える会」 から引き続き委員となったのは、 青垣地域で35人中3人。 山南地域は36人中1人。 両地域とも11月中に2度目の会合を開き、 具体的な検討に入る。

 青垣の足立委員長は、 「歴史に残る教育事業。 多様な意見を吸い上げ、 総意としてまとめていきたい」 と言い、 山南の柳川瀬委員長は、 「地域、 保護者、 教師の英知を絞って結論を導きたい。 場所が最大の課題になるが、 子細に検討したい」 とあいさつした。

関連記事