10月19、20の両日、篠山市網掛で開かれた「丹波たんなん味覚まつり」。東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町から2人の女性を招き、物産コーナーが設けられた。
2人のうちの1人、須田悦子さんとは旧知の仲ということもあって、微力ながら販売の手伝いをした。
ボランティアと取材を兼ねて訪れる同町でお世話になっている須田さんは、「宮城のお母さん」。もう1人の阿部すが子さんとは初対面だったが、すぐに仲良くなり、「森ちゃん」と呼んでくれた。
あいにくの天気だったが、ボランティアで同町を訪れたことのある篠山の人たちや本紙の記事を見て京都から駆けつけてくれた人もいた。
東北支援は下火になりつつある。それでも、「宮城から来たったんけ」と言って山のように商品を買ってくれる人たちを見て、まだまだ支える心があると思った。下火とはいえ、火はついているのだと。
とろ火でじっくり長く煮込むことが大切なこともある。その気持ちがいつか東北の復興につながると信じている。
2人に代わって御礼を。みなさんありがとうございました。(森田靖久)