バス通学「2キロ以上」提案 佐治以外のほぼ全域 青垣の小学校統合準備委

2014.11.23
ニュース丹波市

 青垣地域の4小学校を統合し、 現在の佐治小に2017年4月1日の開校をめざす 「青垣小学校」 に関し、 統合準備委員会 (足立仁会長、 32人) が18日にあり、 通学距離2キロ以上をスクールバス通学とするなど、 通学方法の提案が部会からあり、 佐治校区以外の大部分がバス通学となる見通し。 決定は持ち越した。 市教委は、 大規模改築して使う現在の佐治小校舎と、 別に建てる新校舎の概要を報告した。

 通学・設備部会 (足立光蔵部会長) が1年かけて検討した部会案を報告。 徒歩通学は通学距離が2キロ(国基準は4キロ) 未満、 通学時間30分程度を基準とし、 スクールバス通学は通学距離2キロ以上を基準に、 弾力的に運用するとした。

 バスの運行台数は廃校となる芦田、 神楽、 佐治の各小学校に1台ずつ、 計3台を配備するとした。 バスの停留所は、 芦田校区に5カ所、 神楽校区に7カ所、 遠阪小校区に5カ所とした。

 バス通学エリアは、 神楽が全域、 遠阪は杉谷以外全て、 芦田は西芦田以外全て、 佐治は奥塩久と市原のみ。

 遠阪自治協議会から杉谷もバス通学をと要望が出ていることを踏まえ、 委員から、 隣接する応相寺と関係が深く、 杉谷のみ切り離すことは避けたいとの意見が出て、 「柔軟に対応する」 とした。

 バス停の位置も、 児童の居住地や利便性、 安全性を踏まえ、 「改めて検討する」 とした。

 市教委は、 校舎の改築概要の説明の中で、 通学バスの児童の乗降場所について、 既存の神姫グリーンバスの 「佐治学校バス停」 の待避所を広げるなどして利用する意向を示したが、 委員から 「校舎により近い場所で」 「学校敷地内にバスを入れられないのか」 と異論が相次いだ。 市教委は、 「アフタースクールを敷地内に作ることを検討しており、 限られたスペースでは難しい。 校長らと話し合う」 と答えた。

 新たに建設する校舎は3階建て。 1階に保健室、 職員室などを配置し、 2、 3階を普通教室にし、 既存の4階建て校舎と渡り廊下で結ぶ。 既存校舎は、 1階をランチルームに、 2―4階を特別教室や会議室などにする。

 今年度は実施設計中で、 15、 16年度で新棟と体育館の大規模改修を行う。 16年度に佐治小児童を新棟に移し、 同年度に空いた既存校舎を大規模改造し、 17年度の開校に間に合わすスケジュール。

 

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