昨年末、旧暦カレンダーというのを初めて買った。月食を見たりしているうちに月の満ち欠けが書かれたカレンダーがほしくなったからだが、旧暦での日付が毎日書いてあっておもしろい。例えば今日、1月25日は旧暦ではまだ「12月6日」。お正月になるのは2月19日になってからなので、大きくずれている。
明治5年まで使われていたという旧暦。難しくてしっかり理解できていないのだが、月の動きを基準に作られており、1年が354日しかなかったため、「閏月」というのを挟んで調整したらしい。
「節句の行事は旧暦で行なわれていたものだから、1カ月遅れにすると季節感と合う」と年配の方から教わった。丹波地域では昔は4月3日にひなまつりをしていたが、ちょうどこの頃に本物の桃の花が咲くので本来は旧暦で季節の行事をするのが理にかなっているとのことだった。
一方、太陽の動きを基準に1年を24等分した「二十四節気」は、季節とのずれがないらしい。1月20日の大寒を過ぎ、冬から春に変わる「立春」は2月4日。毎日寒い日が続いているが、暦の春まであと10日。(古西 純)