4月から、国の「子育て支援新制度」が始まり、就学前の教育・保育施設の利用方法が変わる。保育園やこども園の保育基本時間は8時間だったが、最大で11時間との2種類になるなどの変更がある。
また丹波市は、小学3年生までが対象だったアフタースクールを6年生まで拡充。合わせて利用料金を日額から月額に変更する。全体的には子育て支援策が手厚くなったといえるだろう。
ただ、気になることもある。ある保育実践者の講演で、「大人に8時間労働の基準があるのなら、子どもを預けるのも8時間を限度にしてほしい。園にいる時間が長すぎて疲れてしまっている子どもがいる」と聞き、考えさせられる話だと思った。長時間預けるのは大人が働くためであり、子どものためではない。
会社に勤めながら子育てしている身として、子どもにしわ寄せがいっていると思うことがある。また、協力してくれる同居家族がいるありがたさも常々感じている。子育てはそれぞれの家庭で事情や考え方が異なるが、どの立場であっても、子どもの気持ちや幸せを心に留めたい。(古西 純)