和田寺山で遭難騒ぎ

2015.07.16
未―コラム記者ノート

 7月12日夕方、篠山市今田町の和田寺山で遭難騒ぎがあった。午前中、阪神地区から登山にやってきた年配男性が1人で入山。午後3時ごろ、その男性から「道に迷い、水も尽きた」という内容の110番通報があり、県警と県の防災ヘリコプターが2機と、市消防本部の救急車、化学車の2台が出動した。遭難者を発見したヘリは、空からのピックアップを何度か試みたが、おりからの強風と開けた場所がないなどの理由で断念した。その間、山中を歩いて救助に向かっていた篠山署員と消防隊員の約10人が男性のもとに到着。男性にけがはなく、隊員らと共に自力で下山した。約5時間にも及ぶ救出劇だった。
 警察庁は、昨年1年間に全国の山で遭難した人は、前年より81人多い2794人で、統計を取り始めた1961年以降最多だったと発表。遭難者を年齢別でみると、60代が744人で最も多く、70代が537人、50代が402人と続く。遭難者の76%は40歳以上だった。
 私も山好き。自戒の念を込めて「それなりの装備で、体力と経験に見合った登山計画を」。(太治庄三)

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