地域紙の「アイデア互助会」

2017.06.29
未―コラム記者ノート

 先日綾部市で開かれた全国の地域紙の交流会(本紙25日号5面に掲載)に参加し、インターネット上に設けた、地域紙関係者の情報交換の場への参加を呼びかけた。賛同してもらえる社が何社かあって、ゆるゆると情報交換を始めている。
 「横のつながり」をつくるのが夢だった。地域医療の講演で全国を回っていた頃、あちこちの地域紙を読んだ。その土地固有の記事のほか、人口減少問題や6次産業化といった全国共通の話題が掲載されていることに気付いた。私がたまたま地域医療の問題に関わるようになったように、例えば森林の荒廃や、福祉人材不足を深く追っている記者がきっとどこかにいると思うようになった。記者どうしがつながって、アイデアを出し合えば、解決・改善できることが多々あると、「アイデアの互助会」「よろず相談所」を作ろうと、提案する機会をうかがっていた。
 共存共栄。こちらもノウハウを提供するし、他紙の優れた取り組みは真似たい。全国の同業者との連携の輪を大きくし、「読者に楽しんでもらえる。喜んでもらえる地域紙」を作りたい。(足立智和)

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