トライアスロン大会の屋台骨 大原安太郎さん(丹波市青垣町東芦田)

2017.07.16
たんばのひと

来年20回、曲がり角に

 毎年、新緑の頃、丹波市青垣町で開催される「ファインキッズトライアスロン in 丹波」。大会が始まった1999年から、屋台骨として大会運営を支えている。来年で20回目の節目を迎えるが、今年、大会関係者に「来年の20回を機に大会を終えたい」という旨を伝えた。しかし、根っからのトライアスロン愛好家。本心は別にある。

 若い頃からマラソンに親しみ、新しいものに挑戦したいと40歳からトライアスロンを始めた。温水プールを備えたグリーンベル青垣があり、ロケーションもいい青垣の地で「トライアスロン大会を開催しない手はない」と、県の協会の仲間と共に第1回大会を開催した。

 小学1年生の子どもから大人までが楽しめる大会。親子での参加が目立つ点では全国でも珍しいという。成人で、水泳は400、バイク20、ラン5と距離が短く、初心者にもうってつけ。県内はもとより各地から毎回、280人前後の参加者がある。小学生高学年の部と中学生の部は、締め切り1カ月前には定員に達する人気を集めている。

 大会事務局を務める大原さんは、大会開催に向け毎回、地元や行政との交渉、警察署との調整、資料作成、会場設営、ボランティアスタッフの采配など、多方面で奔走。大会当日は、事故やトラブル処理に追われる。

 今、71歳。「金属疲労が進んでいる」という思いもある。大会を終えたいと関係者に伝えはしたが、選手の合宿所も兼ねた自宅を青垣に建てるなど、トライアスロンへの思いは強く、「大会を継続してほしいというのが本心。そのために自分の代わりをしてくれる人が出てきてほしい」と願う。

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