ペルソナは子ども

2017.07.08
未―コラム記者ノート

 丹波新聞では、毎月第1木曜日に「丹波こども新聞」を発行している。文字通り、子ども向けの内容になっていて、旬の話題を大事にした紙面づくりを心掛けている。7月号の6面を担当したが、紙面づくりを通じて思い出したことがあった。
 以前、丹波の魅力を伝える冊子を制作した企業を取材したとき、「伝えたい相手は誰か」ということを重視したと話しておられた。つまり、「誰に読んでほしいのか」。具体的な人物像「ペルソナ」をつくり、ペルソナが内容に魅力を感じるよう、情報を加工し発信することが大事とのこと。そうすることで、内容に共感したペルソナが、別の人にも共感内容を伝え、さらなる広がりにつながる―という話だった。
 こども新聞では当然、ペルソナは子どもになる。子どもたちが「おもしろい」と感じる内容は何だろう。子どものころに楽しく感じていたことを思い出しながら、頭を柔らかく使わなければ。
 第1木曜日を過ぎる頃、子どもたちの間で「昨日のこども新聞読んだ?」という会話が交わされるようになっていくとうれしい。(田畑知也)

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