「こはぜ」認知度アップ目指す 青山産業研究所社長 久保佳代さん(篠山市東吹)

2017.10.22
たんばのひと

用途を広げ世界にPR

 元山陽放送アナウンサー。結婚を機に転身した。会長の夫とともに、様々な人脈を生かし、「こはぜ」を国内外に売り出そうと奮闘する。9月にパリのファッション専門学校を訪問。こはぜのドレスを披露し、好評を得た。

 足袋や脚絆などの留め金具に使われる、こはぜの国内でも数少ないメーカー。大阪から本拠地を移して3年。2年後に創業100年になる。

 訪問先は「サンディカ・パリクチュール校」で、オートクチュール(高級仕立服)の世界を支える高度な技術を身に付け、時代をリードする人材を養成する。校長にこはぜを散りばめたドレスを見せると、「『きれい。学生にも紹介したい』という言葉をいただいた。日本の伝統文化のこはぜを世界に売り出す自信になった」と感激する。

 神戸や東京の展示会出展の効果もあり、様々な引き合いがある。その一つが美容専門誌「SNIP STyle(スニップ スタイル)」での紹介。有名なファッションデザイナーの山本寛斎さんのデザインした服に合わせたヘアメイクを、ヘアメイクアーティストの冨沢ノボルさんが手がけたが、「弊社のこはぜがメイクに使われた。色々な用途に活用が広がれば」と語る。11月20日には世界的なデニム界のエキスパートで、デザイナーのドイツ人が来社する。「高級品からスポーツ用品まで活用を聞ける貴重な機会。こはぜの生かし方も教わりたい。興味ある方は連絡を」と呼びかける。

 「氷上高校生がこはぜとシカ革をコラボした手帳も提案してくれた。若い人の発想は柔軟。認知度を上げたい」と意欲。こはぜのアクセサリーを身につけ、バッジやお守りにも活用する。フリーアナウンサーとしても活動。50歳。

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