市議会だより

2017.12.14
丹波春秋

 議会の広報誌と言えば固いイメージが強く、あまり読んでいなかったが、このところ丹波市議会だより「たんばりんぐ」(年4回発行)が、随分読みやすい。

 近刊の10月号を見ると、9月定例会での17議員の一般質問と市当局の答弁が要領よくまとめられているほか、森林整備振興や企業誘致など市の事業について提言した内容、また以前の提言がその後どう進んでいるかの追跡記事も載っている。

 「百条委員会」、「議会外部評価」など議会には市民に馴染みの薄い用語がたくさんあるが、その説明が噛んで含めるように書いてあり、写真や漫画もふんだんに使ってあるので親しみやすい。

 日本広報協会が発行する月刊「広報」9月号の、全国で注目される議会だよりの特集で、「たんばりんぐ」7月号の50号記念の記事「市民50人に聞いた『議会でやってほしいこと』」が紹介され、「誌面に住民があふれている」と評価している。

 昨年12月の議員改選後、ほとんど新人議員ばかりで発足した編集委員会(小橋昭彦委員長)が「読まれる広報」を目指してきた成果のようだ。議会のことが市民に身近に感じられ、風通しがよくなれば改革も進み、行政も仕事がしやすくなろう。各戸配布のほか、コンビニにも置かれている。敬遠していた方も一度手に取ってみては。(E)

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