元プロボクサー・ボクシングジム主宰 入江潤さん(丹波市青垣町佐治)

2019.05.05
たんばのひと

入江潤さん

指導者としてアマ復帰

平成4年に日本ジュニアウェルター級2位で引退した元プロボクサー。神戸市から丹波市青垣町に移住し「丹波入江ボクシングジム」を開いた。来年のジム開設20周年を前に、日本ボクシング連盟にアマチュア復帰を申請、近く認められる見通し。高校時代に1戦したアマに33年ぶりに指導者として復帰する。

プロ、アマの線引きが厳しいボクシング界。アマチュアジムを主宰しながら、自身のプロ資格のため代表者になれなかった。試合ではセコンドにつけず、アドバイスができないもどかしさがあった。

いなかからでもプロボクサーになれることを証明したい気持ちから長くプロボクシングジムを開くのが夢だったが、選手になるためのボクシングだけではなく、体づくりを含め、広くボクシングを捉えるようになった。

「アマチュアは素人で、プロより下と思われがちだが、アマとプロはカテゴリーの違いだけ。アマ復帰を下野とは思っていない」ときっぱり。

アマ復帰で、大きな夢を膨らませている。「丹波市内の高校にボクシング部を作り、教えたい」。県内で常設の部があるのは瀬戸内海沿いのみ。他は、長男の遼太さん(同志社大学ボクシング部コーチ)が「柏原高校ボクシング部」だったように、校外のアマチュアジムに通う生徒が、部員1人で部を名乗り大会に出場する。「市内3高校合同でもいいかな。誰にも相談しておらず、自分の頭の中で構想を練っているだけですけど」。

デビューは18歳の昭和62年。平成元年は西日本新人王1位だった。新たな歩みを始める令和元年、「反射神経は鈍ったけれど、鍛え続けている今のほうが、体は動く」51歳。

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