明智光秀や「丹波の赤鬼」お土産に 戦国武将「せんべい」販売開始

2019.05.23
ニュース丹波市明智光秀と丹波地域

「丹波戦国名将伝」を手にする、パッケージを手掛けた中川さん(左)ら=兵庫県丹波市氷上町成松で

戦国武将・明智光秀が主人公の来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にちなみ、兵庫県丹波市の市観光協会が企画した黒豆せんべい「丹波戦国名将伝」の販売が「道の駅丹波おばあちゃんの里」(同市春日町七日市)で始まった。包装紙に光秀のほか、光秀と激闘を演じた丹波国の黒井城主・赤井(荻野)悪右衛門直正らを描いており、観光みやげ品として販売していく。

 

光秀と激闘演じた「赤鬼」

「丹波の赤鬼」の異名を持つ赤井直正の居城だった黒井城跡

天正年間、織田信長の命を受けた光秀が、丹波国平定戦「丹波攻め」を繰り広げた。同3年、同国に覇を唱えていた「丹波の赤鬼」の異名を持つ赤井直正との戦いでは、直正が光秀軍を挟み撃ちにする戦法「赤井の呼び込み戦法」を展開し、光秀は敗走した。この作戦は、八上城(同県篠山市)の城主・波多野秀治が赤井方に寝返ったことに起因するともいわれ、直正と秀治との間にかねてからの密約があった可能性もあるという。

しかし、光秀は再び丹波国を攻め、同7年、赤井方を破り、黒井城は落城した。

 

細川忠興やガラシャもパッケージに

黒豆せんべい「丹波戦国名将伝」は、丹波市産黒大豆を50%以上使った新商品。パッケージのイラストは、丹波市の観光パンフレットなどに直正のイラストを描いているイラストレーターの中川英明さん(34)が担当した。直正のほか、光秀、細川忠興、ガラシャ、波多野秀治を描いている。中川さんは「明智光秀は、家紋のキキョウにちなんだ青、丹波の赤鬼の異名を取る直正は赤色にするなど、背景の配色にも気を配った」と工夫点を話した。

14枚入り、税抜き650円。

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