大津事故受け、散歩ルート点検 「よそごとと思わず」 幼稚園と警察など

2019.06.05
ニュース丹波篠山市地域

実際に散歩する園児たちに同行して危険個所を点検する警察官ら=2019年5月24日午前9時38分、兵庫県丹波篠山市野中で

今月8日に滋賀県大津市で保育園児らの列に車が突っ込み、園児ら16人が死傷した事故を受け、兵庫県丹波篠山市立城南幼稚園(49人)と篠山警察署などが連携してこのほど、同園の散歩ルート上の危険個所の点検と交通安全教育を実施した。篠山署員、交通機動隊(白バイ)、道路に関係する県や市の職員ら計15人が参加。実際に散歩する園児たちに同行して、ルート上の危険個所を点検し、問題点を現地で検討した。また、散歩の前には署員が園児に向けて横断歩道の渡り方などを伝えていた。

同園が園児対象の交通安全教室の実施を篠山署に相談したところ、大津の事故を受けて丹波篠山市内での対策を考えていた同署が今回のスタイルを提案した。

同園では、園児たちに季節の移ろいを肌で感じてもらおうと、月に数回散歩に出かけている。

今回の散歩は、園から近くの神社神社までの約500メートルを歩いた。「このコースは、カーブの先が見えにくい。また、抜け道としても利用されているため、先を急いでいるのか、スピードが出ている車が多い油断のできないエリアです」と引率の署員。

教員ら4人をはじめ、大勢の大人がぞろぞろとついてくる、いつもと違う様子に園児たちははしゃぎながらも、車が近づいてくるたびに教師や署員から「道の端に寄って待ちましょう」と注意を受け、横断歩道を渡る際には、署員からの「しっかり左右を確認してから手をまっすぐ上げ、自分の存在を運転手さんに知らせるようにして渡ろうね」との注意にきちんと耳を傾けていた。

ルートは市道。道路管理者である市地域整備課の職員は署員らとの話し合いの中で、交差点の横断歩道の位置を見直すことや、歩行者が横断待ちの際、安全に待機できるエリアを設ける必要性があることなどを、検討事項に盛り込むことを確認していた。

先頭を歩いて園児たちを引率していた教諭は、「横断歩道のないところを横断するとき、車がやって来ると緊張します。大津の事故をよそごとに思わず、安全意識を高く持ちたい」と気を引き締めていた。

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