記者に求められる力ってなんだろう? 現在、丹波新聞社では編集記者を募集していることもあり、我が身を振り返りつつ、改めて考えた。
まず、「文章を書く力」を思いがちだが、私の小学生の頃の日記を見てほしい。「ゆうちゃんが、う、といったので、ぼくは、あ、といいました」。お分かりいただけると思う。要は「慣れ」だ。
次に「写真を撮る力」。これも多くの人が記念撮影程度しか撮ったことがないはずで、指導があれば新聞用の写真も撮れるようになる。
ほかに何があるかと考えていると、ある大手紙の記者の言葉を思い出した。
「『新聞記者は人と話せないとダメですよね』と言われることが多い。けれど、必要なのは人の話を『聞く』こと。自分の考えを述べていては、〝新聞話者〟。記者とは相手の良い言葉を引き出すために、じっと聞くのが仕事です」
仕事に慣れてくると、つい自分の考えを言ってしまう瞬間がある。私も「聞く力」を取り戻さないと。
募集は7月12日締め切り。たくさんのご応募、お待ちしております。(森田靖久)