「大河」で注目の高城山に案内板 技能士集団が「登りにきてやー」 さすがの玄人クオリティー

2019.07.27
ニュース丹波篠山市明智光秀と丹波地域

一級技能士の技術が結集した案内板と、丹波篠山職人会のメンバーたち=2019年7月21日午前8時12分 兵庫県丹波篠山市八上内で

兵庫県丹波篠山市内の建築、車両板金、塗装、左官、写真など各職種の一級技能士でつくる「丹波篠山職人会」(山内満代表、12人)が21日、来年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」にちなみ、明智光秀に攻め落とされた八上城跡が残る同市八上内の高城山の登山口に案内板を設置した。高さ2メートル、幅2・2メートルの大型で、土木、左官、建築、板金など職人の技が詰め込まれた玄人ならではの仕上がり。従来からある登山口の看板周辺の草刈りなども行った。

大河ドラマで注目が集まり、登山客が増えることを予想し、地域貢献につながればと計画した。

案内板はヒノキ材を用い、“足元”はブロックの表面に御影石調の上塗り仕上げが施され、上部はお城の屋根を連想させる板金仕上げになっている。ポスターが掲示できるほか、観光パンフレットなどが取り出せる透明のケースも備え付けている。

今年5月ごろから案内板の製作に取り掛かった。人手のいる作業は2週間に一度くらいのペースで集まり、力を合わせたほか、個人でできる作業は、それぞれが本業の合間に時間をつくった。記録写真の撮影も含め7職種ほどの技能士が技術を結集した。

山内代表は、「自分たちのことながら、めちゃくちゃ良いものに仕上がった。全て自分たちの手でできるところが、我々の強み。職人会のPRにもなれば」と期待していた。

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