熱中症疑いの救急搬送が急増 80歳代女性が意識不明も

2019.08.08
ニュース丹波市丹波篠山市地域地域

 最高気温が35度を超える猛暑日が続き、兵庫県丹波市、丹波篠山市ともに熱中症とみられる症状で搬送される人が相次いでいる。両市ともに5日までに死者は出ていないが、丹波篠山市では3日に80歳代の女性が意識不明の重症で搬送されたケースがあった。

 丹波市では、先月24日以降、熱中症とみられる搬送患者が急増。8月5日までに28人が搬送された。7月31日と8月1日には、同市内で開かれていた全国高校女子硬式野球大会の会場で、選手や応援の10歳代4人が搬送されたほか、▽工場内や屋外の仕事場▽庭▽自宅の室内―などから、20―90歳代のすべての年代で救急要請があった。

 丹波篠山市では、7月半ば以降、熱中症とみられる症状での救急搬送は1日1、2件で推移していたが、8月3日に7件と一気に増え、4日に4件、5日に2件あった。重症となった80歳代の女性は、屋外で倒れていたところを、通りがかった人が見つけて119番通報した。

 丹波篠山市消防本部では、「かなりの高温になっているので、できるだけ屋外の作業は避け、こまめな水分補給と休憩をとってほしい。高齢者は暑さの感覚が鈍くなるとされており、クーラーをうまく使って。また、熱中症とみられる症状が出たら、早めに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けている。

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