兵庫県内有数のお茶どころ、丹波篠山市味間地区で「寒茶(かんちゃ)」づくりが行われている。24日には地元の味間小学校の3年生(107人)が、同市味間奥のJA丹波ささやま味間製茶工場で寒茶づくりを体験。児童たちはむしろの上に置かれた茶葉を懸命に揉み込んでいた。
寒茶は、冷え込むこの時期に刈り取った茶葉を利用。木の水分が少なくなるため、甘みが濃く、香りが深くなると言われている。
22日に刈り取った茶葉を丹波篠山茶生産組合(原田勇組合長)の組合員たちが蒸し上げ、むしろの上に広げると、児童たちは「ほっかほかや」「あったかい」などと言いながら、両手で茶葉を転がしながら揉み込んでいった。
揉むことで茶葉や茎の成分が表面に出て、お茶をいれた時に成分の抽出量が多くなるという。
児童の一人は、「力を入れて揉むと葉が柔らかくなる。揉むとさわやかな香りがした」と話した。
同組合がつくった「寒茶」(100グラム250円、税別)は27日から、JA味土里館(同市東吹)で500個限定で販売される。