バスの安全「三ツ星」に 基準以上の取組み評価 ドライバーに脳MRI検査も

2020.02.11
ニュース丹波篠山市地域地域

安全性評価認定三ツ星の認定書を手にする大上観光バスの運転手ら=兵庫県丹波篠山市今田町下立杭で

貸切バスを運行する兵庫県丹波篠山市今田町の大上観光バス(大上明孝代表取締役)が、日本バス協会が定める貸切バス事業者安全性評価認定制度で最高ランクの三ツ星に認定された。同市では初めて。大上代表取締役は「今年で輸送事業を始めて60年。その実績で得た技能を継承した乗務員への信頼が認定につながったと思う」と話している。

安全性への取り組み、事故や行政処分の状況、運輸安全マネジメントの取り組み状況が評価点で、三ツ星を得るには、法令で定められている基準以上の取り組みが必要。

同社は、ドライバー15人、バス12台を所有。最新の安全装置を備えたり、非常停止ボタンを備えた車両を導入。通信式車両管理システムで常に車両の状況を把握し、ドライバーの異常時には即座に検知することができる。ドライバーには脳MRI検査を実施しているほか、毎月、安全研修を行っている。

大上代表取締役は「認定を機にさらに社員一丸となって安全走行の取り組みを継続したい」と話している。

同社は2015年に一ツ星、17年に二ツ星を取得していた。三ツ星の認証の有効は2年間。同協会によると、これまで全国1820事業者が認定を受け、うち三ツ星は、今年度で274事業者。また、同市内に営業所を持つ神姫グリーンバスも三ツ星を取得した。

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