カラダづくりクラブ講師 足立喜一さん(丹波市青垣町中佐治)

2020.05.16
たんばのひと特集

足立喜一さん

脳を鍛え体動かそう

丹波市青垣町や氷上町内3カ所で、音楽のリズムに合わせて行う健康体操教室「カラダづくりクラブ」の講師を、ボランティアでしている。クラブはあくまで住民主体で運営してもらう。「人とのつながりをつくり、いずれ自分がいなくなっても続けられるように」との思いからだ。今は、新型コロナウイルスの影響で、クラブは休止になっているが、また再開できるようになれば、「時間と体が許す限り、自分の知ることを伝え、会員さんからもいろんなことを教えてもらいたい」と話す。

青垣中学時代は陸上部で活躍。しかし、柏原高校に進むと体調に異変が生じ、思うように体を動かせなくなった。通院し、医師に自分の体のことを尋ねるうちに人体に興味を持ち、体育大学に進学。大好きな運動について、理論を中心に学んだ。

卒業後は、公立中学校講師、伊丹市の総合運動施設の指導員、公立高校体育教師を務めた後、退職後の人生を考え、56歳で早期退職。その後の3年半、阪神間のさまざまな大学を巡り、社会人講座を受講した。

阪神間では、駅の階段の上り下り、自転車で買い物に行くなど、生活の中で自然と運動している。身近に運動ができる施設や公園が複数あり、運動する人を見かける機会にあふれている。「まず見ることが、『自分も運動してみよう』という意識につながる」と、運動不足の人が多い丹波市の現状を心配する。

「いきいきと暮らすには、まず体づくり。自分が元気に動けないと、人にも会いにいけない。いろんなことを見て、聞いて、体を動かしてほしい。若い人も含め、今のうちから脳を鍛え、体を動かす習慣を」と勧めている。71歳。

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