「温かい気持ち集めた」 中学生徒会が社協にマスク400枚寄贈 休校中に準備、手作りした生徒も

2020.06.23
ニュース丹波市地域

 

生徒から集めた余裕マスクを丹波市社会福祉協議会に寄付した春日中の藤井会長(右)と外川文化広報部長(中央)。左は長井社協会長=2020年6月17日午後4時48分、兵庫県丹波市春日町黒井で

兵庫県丹波市の春日中学校生徒会がこのほど、生徒から募ったマスク約400枚を同市社会福祉協議会の善意銀行に寄付した。休校中に準備し、6月の学校再開後に集めた。中には、自分で縫った手作りマスクを40枚寄付した生徒もあり、生徒たちの温かい寄付に社協関係者たちは感激していた。

市社協春日支所に藤井楓也生徒会長(3年)と外川楓華文化広報部長(同)が訪れ、長井克己社協会長にマスクを手渡した。春日中には、社協から感謝状が贈られた。

休校中に生徒会で、新型コロナウイルスで困っている人の役に立つことを何かしたいと考えていたところ、社協と丹波新聞社の余裕マスク寄付運動を知った。学校で打ち合わせができないため、オンライン会議ソフト「Zoom」を使って、自宅から生徒会役員と担当教諭が相談し、詳細を詰めた。

「春日中からマスクを届けよう!」とポスターを作り、学校再開後の6月4日から12日まで登校時の手指消毒の際に生徒に寄付を呼び掛けた。

藤井会長は、「やるしかないと思った。春日中の温かい気持ちを集められた」と言い、昨年の就業体験「トライやるウイーク」の際には同支所で活動し、訪問介護などに同行した外川さんは、「去年の体験がとても貴重だったことを、今この状況だからこそ、改めて実感することができました」などと、感謝の手紙を読み上げ、「生徒全員で貢献できるのがすごくうれしい」と喜んだ。

長井会長は、「感動以外の何物でもない。自発的な活動に敬意を表し、深く感謝する。みなさんの活動は、大きく変化した生活を基に戻すための市民の力になる」と謝辞を述べた。

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