4月から丹波篠山市の地域おこし協力隊員に 岡島誠二さん(丹波篠山市小原)

2022.02.20
たんばのひと

岡島誠二さん

自然の中 人生再起へ

クラブミュージックなどを楽しむ音楽イベントの企画を約20年、手掛けてきた。キャンプ歴も20年以上。4月から丹波篠山市の地域おこし協力隊員(村雲地区担当)として活動することが内定している。

神戸市出身。初めてクラブを訪れた時、「みんなでみこしを担ぐ祭りのような一体感に衝撃を受けた」。テントを張って参加する野外フェスにも足を運ぶようになり、アウトドアの魅力にもはまった。

営業職、バーの経営などを経験した後、音楽イベントの企画会社を設立。しかし近年のコロナ禍のあおりを受け、予定していたイベントが次々と中止になった。自社の経営が苦しくなり、苦境に立たされた。

そんな時、地域おこし協力隊員として活躍する友人から「向いている」と後押しされ、再起を懸け、隊員になることを決意。隊員を募る近畿圏の自治体を探す中、「京阪神からのアクセスの良さ、人の優しさ、自分の好きなことをできるという丹波篠山市のテーマが応募の決め手になった」。

今春から暮らす予定の古民家の改装が落ち着くまで、同市小原集落内で土地を借り、昨年12月からテント生活を送っている。「少しでも早く神戸から出たかった」と笑い、「自然の中で、生きていることを実感できている」と充実感をにじませる。

地域資源と自らの経験を生かしたイベントを催し、地域の活性化を目指す。キャンプ場の開設や、気軽にDJ体験ができる音楽イベントの開催などを思案している。「人生をやり直せるチャンスをもらえた。地域の方から『来てくれて良かった』と思ってもらえるような活動をしたい」。44歳。

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