温室レモン本格栽培 バラから転換 3年後生産量3倍

2023.06.07
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バラ栽培用のガラス温室内で育ったレモン。次から次へと花を咲かせている=兵庫県丹波市青垣町田井縄で

バラ用のガラス温室でレモンを試験生産していた「あだちローズガーデン」(兵庫県丹波市青垣町西芦田、足立環代表)が、レモンの本格栽培に乗り出した。約500坪(1650平方メートル)のハウスの4分の1が成園になり、栽培できるめどがついたことから全面に苗を植えた。屋号や販売先など、全体が成園になる3年先を見据え、準備を整えていく。

1994年から切り花用バラを生産してきたが、長くて5年、短いと1年という品種更新の激しさが栽培上のネックで、近年、栽培面積を減らしていた。せっかくの温室を利用しようと考えたのが、レモンだった。「例えば、ミカンなら糖度や味が濃い、薄いと、食味が細かく評価されるので栽培が難しい。レモンだったら、酸っぱければ、そこまで細かく言われない」のが選んだ理由。

5年前に温室の4分の1ほどに、ホームセンターで買った苗を植えた。スイートレモン、姫レモン、ライムはすでに収穫し、菓子店に納めたり、直販したりしている。温室の残りのスペースにもリスボン、マイヤーなどの品種を植えた。この冬の厳しい冷え込みでも枯れず、本格栽培に踏み切った。

4月終わりから薄紫色の花が次から次へと咲いているが、収穫は早いもので10月。最盛期は11、12月。早く咲いても結実せず、落下する。良い時期に咲いた花が結実し、収穫される。本やネットで栽培方法を調べ、剪定が大切だと知った。樹高を抑えて枝を切り、太陽の光が全体に当たるようにしている。

足立さんが育てたレモンの果実

「果実は、緑色から黄色に熟していく。熟した方が、酸味がまろやかになる。実らせ過ぎたら果実が大きくならない。3年後に生産量が3倍になる予定。木の成長に合わせて栽培技術を高めていきたい」と言い、「『ローズガーデン』の名前でレモンを売るのも何なので、屋号も考えたい」と話している。バラは、もう1棟の温室で育てている。

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