350年の伝統「造り物」奉納  1つの材料で制作「時流に合うものを」 市代表する夏祭り「愛宕祭」

2023.08.24
地域

4年ぶりの愛宕祭で、長年の瀬戸物一式から布帛一式で対局中の藤井聡太七冠らを作った宮前組2組=兵庫県丹波市氷上町成松で

兵庫県丹波市を代表する夏祭り「愛宕祭」が、4年ぶりに氷上町成松市街地で開かれている。きょう24日は、350年の伝統の「造り物」の審査発表のほか、午後7時半から奉納花火の打ち上げがある。中央小学校グラウンドに108店の屋台が軒を連ね、センター通りで軽トラ市も開かれる。

コロナ禍で3年間イベントは中止し、神事のみ行ってきた。4年ぶりの開催に当たり、持続可能な祭にと、23日の踊りの練り込みをやめるなど内容を見直し、24日にイベントの大半を集中させた。

祭の呼び物の一つ、1種類の材料しか使わない奉納「造り物」は、制作負担を軽減するため、担当ブロック制度を導入し、11自治会から6自治会に減らした。今年は、新田組、北町組、上町組、宮前組、中町組、西町組と、関西大学の学生組が出展している。

東町と宮前組でつくるFブロックは、宮前組2組が今年の担当。金子恵美子さん(90)、廣瀬宮子さん(79)、門尾幸子さん(75)、足立達枝さん(74)が、布帛一式で将棋の王位戦の対局場を作った。藤井聡太七冠と対局相手の永瀬拓矢王座、記録員3人を毛糸や洋服などでこしらえた。

同組は長年、瀬戸物で制作していたが、寄る年波で重い物は持てないと、布帛に初挑戦。完成まで20日を費やした。4年前から「次の愛宕さんは造り物の当番」と頭にあり、モチーフ探しが頭から離れなかった。「またせんなん。かなん」気持ちと、「やるからには時流に合うものを」と相談を重ねた。

「面白いものが出来た。私はこれが最後かもしれない」と言う金子さんを周囲は、「95歳になる5年後も作っとってやわね」と冷やかしていた。

そのほかの催し関連は、中央小グラウンドに飲食屋台が並ぶ。午後3時から販売開始。特設ステージのライブは、午後5時半から。ピアノエンターテナー「ヤマネコ」のエレクトーン演奏、地元ダンスグループ、バンドなどが出演する。成松ロイヤルクラブの輪投げ(午後6時―)も。

中央地区に新しく発足した地域おこしグループ「中央アクティブサークル」は、17店が出店する軽トラ市をセンター通りで、ビアガーデンと屋台、射的を中町サンガーデンで、いずれも午後5時から開く。

空き店舗を使った「CHATTAベース」では、関大生が縁日などを企画している(午後5時―)。

アトリエ画楽舎で「六人展」(24日は午前10時―午後9時)、フューネ沙羅常楽ホールで「ロイド弦楽四重奏団演奏会」(午後4時半―)、レディースファッションアシケンで「小森智恵・蘆田まり子書道二人展」(午前9時半―午後9時)、中町サンガーデン前空き店舗で「アトリエヤマネ教室生徒作品展」(24日は午前10時―午後9時、25日は午前10時―午後5時)もある。

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