「雨ぴりぴり」「なんじょ~」 篠山弁でLINEスタンプ第3弾 「方言にスポットを」

2024.03.17
地域注目

篠山弁を題材に、篠山春日御社図を使ったLINEスタンプ

「雨、ぴりぴりしとんで(小雨が降っています)」「できっかはんじゃ(できるか分からないけど)」―。兵庫県丹波篠山市の指定文化財「篠山春日御社図」に登場する人たちを活用し、市内の歴史施設などを管理する一般社団法人・ウイズささやまが、スマートフォンの無料通信アプリ、LINEで使うスタンプを作成した。祭りに参加する人たちが冒頭のような「篠山弁」を話す。同法人は、「知らない人が見たら意味が分からないかもしれないが、それこそ方言で、忘れてはいけない一つの文化。ぜひ地元の人に使っていただきたい」と呼びかけている。

スタンプは24種類。御社図に登場する人たちに、「なんじょ~あかんのんこ~(えっ、駄目なんですか)」「どうどこどやっとんで(かろうじてやっています)」「がいようしとってやにぃ(うまくしておられますね)」などの篠山弁をしゃべらせている。

御社図は江戸時代末期に作られた絵本。19場面にわたってにぎやかな春日神社(同市黒岡)の祭礼が描かれており、今も巡行する9基の鉾山や、祭りに参加する町の人々の姿が描かれている。

同法人はこれまでにもネズミを擬人化させた物語「鼠草紙絵巻」を活用し、2種類のスタンプを作成。第1弾は篠山弁を前面に押し出し、第2弾は登場する2匹のネズミの上下関係をモチーフにした。

2種類はこれまでに2340件売れており、住民から、「次、ないんけ?」という声があったことから今回、第3弾として作成。3種を組み合わせることで、地元の住民ならば〝ほぼ〟会話が成立する。

京都や播州など、さまざまな地方の影響を受けて成立している篠山弁。再び方言に着目した理由を、同法人の大西由喜さん(44)は「同世代の周りの友だちが方言を使わなくなってきているが、標準語に置き換えても微妙にニュアンスが変わり、代わる言葉がない。そんな文化が消えつつあることは寂しく、LINEで使うことで、もう一度、方言にスポットを当てたかった」と話す。

同法人に勤務する〝ネイティブ〟(地元住民)で内容を検討。LINEで使い勝手がよいものを選別し、御社図の中から「言いそうな」人物を選び出した。

LINEの「スタンプショップ」から「篠山弁」で検索を。120円。

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