小暑の朝 城跡で「ハス」の開花始まる 復活の大輪でハチも”お仕事”

2024.07.06
地域注目自然観光

小暑の朝、大輪を開かせる「篠山城蓮」。ハチたちも蜜を求めて朝からお仕事=2024年7月6日午前7時3分、兵庫県丹波篠山市北新町で

7月6日は二十四節気の一つ「小暑(しょうしょ)」。暑さが本格的になるころとされる。

兵庫県丹波篠山市にある国史跡・篠山城跡の南堀では、固有種のハス「篠山城蓮」の開花がスタート。小暑の朝も大輪を開かせている。まだつぼみが多く、これから開花が本格化し、8月に最盛期を迎える。

大輪の中央部にある花托(かたく)では、朝からハチたちがせっせと蜜集め。花粉を薄黄色の「花粉団子」にして小脇に抱えながら、せわしなく飛び回っている。夏本番に向け、生き物たちも日に日に活発になりつつある。

篠山城蓮は園芸品種と比べて花弁が少なく、大ぶりの花をつけることが特徴。2005年ごろ、外来種のカメなどによる食害で消失していたものの、市などが復活プロジェクトを展開し、カメを駆除した結果、2019年、15年ぶりに復活した。

関連記事