北陸の大雪はまだ続き、山形でも4メートルを超える積雪。丹波は不思議に降らないが、海外に目を向けると、ナイアガラの滝が凍結し、エッフェル塔が閉鎖されたとか。
北半球に猛威を振るうこの寒波。温暖化で北極海の氷が溶けて上空の寒気が弱まり、そこへ暖気が流れ込んで寒気を伴うジェット気流が南へ大きく蛇行したためという。
他にも説があり、よく言われる「ラニーニャ現象」。日本に冷夏をもたらすエルニーニョ現象とは逆に、東太平洋の赤道付近で海水温が上昇し、気圧の変化によって日本海側が豪雪に見舞われがちになる。ただ、このメカニズムについては根本的な原因は解明されていない。
もう一つは温暖化とは真逆の、「太陽活動が弱くなって、“ミニ氷河期”が到来しつつある」という見方で、数百年前からの太陽活動の周期と気候変化のデータが根拠となっている。なかなかスケールの大きい説ではあるが、これもいま一つピンとこない。
北極の氷が年々薄くなっているのは公然の事実で、素人にはこれが分かり易いが、さらに究明を進めてほしい。温暖化防止の国際協定から離脱を決め、化石燃料の開発を進めるトランプ大統領はツイートで“古き良き地球温暖化”と揶揄しているそうだ。今さら驚きはしないが、やはりいただけない。(E)