まちづくりにおいて、丹波市の自治協議(振興)会、篠山市のまちづくり協議会などの地域団体の役割が大きくなりつつある中、それぞれの団体が工夫を凝らして活動している。
先日、兵庫県丹波市柏原町の新井自治協議会が市の柏原子育て学習センターと連携し、未就学児の親子がたくさん集まる催しを開いた。催しでは、子育てセンターのスタッフが子どもたちにハロウィーングッズの作り方を教える一方、新井自治協議会がサンマの炭火焼きや豚汁などの飲食を提供した。
普段、地域との交流が少ない子育て世代が参加しやすい催しを考えていた協議会と、子育てセンターを利用したことのない親子へのアプローチを考えていたセンターの思いが一致し、実現した催し。催しは大盛況で子育て世代と地域住民が交流する姿が多くみられた。
地域団体だけではできないことも、市やNPOなどと連携することでうまくいく事業もある。市が補助金を出すだけでなく、地域団体と一緒に取り組むことで課題解決の糸口が見つかることもあるだろう。(坂井謙介)