新年度が始まり、春真っ盛りの季節になった。小学校では入学式、遠足、参観日、家庭訪問と行事が目白押しだ。
少し前のことになるが、春休みの期間中、我が家の娘(小2)は、アフタースクール(学童保育)に行かず、家でおじいちゃんおばあちゃんと過ごした。日中の面倒を義両親にほぼ“丸投げ”状態で、甘えすぎかなと思いつつ、通常どおり仕事ができるのは大変ありがたかった。一方娘は、家でのんびりしつつ、畑仕事など、ふだんやっていない経験をさせてもらって楽しかったようだ。
桜を見に近くの土手へ行った先日のこと。「川に下りられるんやで。春休みに来た時にじいちゃんが道を見つけた」と娘。イノシシの大きなふんが落ちている道をたどって河原に着くと、浅瀬のきれいな風景が現れた。教えてもらわなければ、私では見つけられない道だった。
現役の子育て世代は、丹波育ちであっても、祖父母世代と比べると、自然体験がずいぶん少ない。おじいちゃんおばあちゃんも最近は忙しくされているが、孫世代に遊びや知恵を伝えてもらえるといいなと思う。(古西 純)