篠山市が策定を進める自治基本条例の市民フォーラムで、同条例の文言を「高校生が読めるレベル」でつくっているという話を聞いた。その前に基調講演した有識者の見解では、年齢はさらに下がり、「中学生が読めるものが良い」という。 自治基本条例は、まちづくりの基本理念であり、市にとっての「憲法」的な存在。一人でも多くの市民が理解できる内容が望まれる、という趣旨だと受け止めた。「誰にも分かりやすく」が、市民参画のキーワードだ。 そこで一つ要望したい。様々な催事で行われる首長や行政関係者のあいさつも、分かりやすくならないだろうか。過去5年間、様々なあいさつを聞いたが、「-と思うところ」、「-でありますがしかしながら」などなど、断定のニュアンスを避ける言い回しが多用され、真意が伝わってこないことが多いのだ。一般の市民は条例文よりも、市長ら市幹部のあいさつに触れる機会の方が多いだろう。「分かりやすさ」の体現を願いたい。 まことに無礼な内容だが、お屠蘇(とそ)酔いの妄言とご容赦を。通常紙面は今号が新年1号目。今年もよろしくお願いします。(古西広祐)