酉年こそ

2007.01.31
未―コラム記者ノート

篠山市内の養鶏農家9軒がこのほど、養鶏業振興のために篠山市養鶏研究会を発足させた。今年3月に設立した篠山市養鶏関係業者鳥インフルエンザ問題対策協議会は、それまで組織化されていなかった養鶏農家をまとめ、主に行政と農家をつなぐパイプ役として、鳥インフルエンザの対策や補償問題などに対応するため組織化された。今後、会員をさらに募り、来年四月には本格的に活動を始める。組織化することで、情報を共有し、危機管理能力を高める。また、これまで個人では参加できなかった研修会に参加することができ、飼育技術の向上を図る。さらに、市内の直売所で篠山産の卵、鶏肉として販売することも検討しており、生産者の『顔が見える』販売体制で地産地消を進めたいとしている。篠山市内の養鶏農家は比較的小規模のところが多い。同研究会の渡辺拓道会長は「篠山の養鶏農家は養鶏業を『仕事』というよりも『生き方』として営んでいる経営者が多い」と話す。こだわりの飼育法で、得意先の個人や消費者グループが多いという。来年は酉年。逆境を生かして、来年は大いに羽ばたいてほしい。(坂井謙介)

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