中学生の進路

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 県立高校の一般入試が近づいてきた。初めての進路決定をした中学3年生も多く、いろいろと悩んだことだろう。 近年、郡内中学生の進学先が多様化してきているという。郡内や三田、西脇、日高などのほかに、阪神間の公立高校を受験する生徒も数人以上おり、全県区のスポーツ強豪校などを希望していると聞いた。 丹波管内では、県立5高校2校のうち2高校と2校で定員を割っている。今年は特に商業科の人気が低かったのが特徴で、商業科のある2高校のうち、1校はこれまでにない大幅な定員割れとなり、もう1校も前日までは大きく定員を下回っていた。中学生ながらに経済情勢や就職状況を熟慮し、自分の進路を選び取っているように思える。 少子化が進むなか、公立、私立高校ともにコースの新設や改変などの動きがみられるが、公立高校よりも私立高校の特色がより際立っているように思える。氷上郡、篠山市からの生徒も通う福知山市内の高校でも、美術コースの新設や共学への切り替えなどがあった。 中学生が遠くの学校を選ぶ理由は、やはり「興味・関心」からだという。進路先の多様化はいい傾向だと思うが、早いうちからそうした大ジャンプができる生徒は限られている。地元の高校にもいっそう魅力ある学校づくりを期待したい。(徳舛 純)

関連記事