婚約

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 先日、知人の神前式を見学させてもらった。新郎は氷上町石生出身。新婦とは「花の都」で出会ったそうな。そんなハイカラな2人が、お宮参り、七五三と、新郎の成長を見守り続けてきた氏神様の前で祝言をあげた。ちょうど雨も上がり、しっとりしたいい雰囲気だった。 結婚と言えば、合併は、「地方自治体の結婚」に例えられる。氷上郡6町の合併の是非を判断する5日が目前に迫っている。 5日に是になっても、氷上郡の合併(結婚)が決まるという事ではない。かみ砕いて言うと、「結婚を前提に交際を始めるか、どうか」が決まる。「婚約」と例えてもいいかもしれない。 合併協では、婚約が成立する可能性が高い情勢だ。しかし、むしろ婚約してからの方が、現実的な問題を話し合わねばならず、難しい局面が生まれそうだ。 どちらの家に住むのかとか、苗字はどうするのかとか、小遣いの額はどうするのか、家事の分担は、などの研究が6町の事務方で進められている。その数は1000とも2000とも言われる。 こまごましたことも含めて、6町の議会が全てを認めて初めて結婚に至る。早くても2年くらいはかかりそうだ。 一応の目標である平成17年3月までに、神社で無事「三三九度」となるのだろうか。最後の最後に、どこの神社で式を挙げるのかでもめて、「婚約解消」になったりして。(足立智和)

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