一体「110番」は、どこにつながっているのだろう-。数年前、ある事で110番して以来、疑問に思っていた。「○○の近くです。すぐ来てください」と伝えたが、どうも要領を得ない。ことが起きている正確な場所などを何度もやり取りしたように記憶している。 本紙に先日掲載された交通安全特集で、その謎が解けた。現在、県下の110番通報は、一般加入・携帯の別を問わず、全て神戸にある県警本部で受けているという。5年前に県下全域に導入されたそうだ。 これで、あの時の説明が付く。私の通報を受けた人は、私がいた場所の土地勘がまるでなかったに違いない。「○○の近く」などは、見当が付く相手には通用するが、そうでなければ全く分からないだろう。「110番する時は、今いる場所を正確に伝えること」と教えられてきたが、それはつまり、「正確に言わないと伝わらない」という、より厳格な意味のようである。 ちなみに「119番」の方は、郡広域消防本部よると、「一般加入電話からは、各所管の消防本部にかかります」とのこと。ただし、こちらも携帯電話は、電波の関係で三田市や福知山市などにつながるそう。警察と消防、いずれへの通報も「相手はこの場所のことを知らない」と思って説明した方が、迅速な対応の助けになるようだ。心の片隅に留め置きたい。(古西広祐)