思い込みと勘違い

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 思い込みや勘違いで失敗することがよくある。先週の土曜にもしでかしてしまった。友人の結婚披露パーティーに招かれ、京都へ。会場近くまで行ったものの、渋滞で遅れそうだったので新郎に「今向かっております」と電話を入れた。すると新郎、「で、どこに向かってるの」と冷静な声。「どこって、君のパーティー」。「結婚式、明日…」。 その翌日の日曜、20年来の勘違いに気がついた。居間でふと、日赤の社員章シールを見つけた。よその家の玄関先で見かけるものの、わが家でこのシールを見かけたのは初めて。「ウチの家族は誰も日赤に勤めてないよ」と思った瞬間、数日前に見かけたメモの文字「日赤社資」が鮮明に蘇り、誤解が氷解した。 銀色シールを見かけるたびに、「ここの家の誰か(先祖含む)が日赤で働いているんや」と思い込んでいた。この誤解の発端は、「日赤社員章」の漢字が読め、何となく意味が理解できた幼い頃だろう。そう、冷静に考えれば、シールがはってある家がたくさんありすぎる。 記事を書く上では「絶対にしてはいけない」と言われる思い込み、勘違い。仕事中少しばかり気をつけているせいか、日常への反動が大きい。先の石川憲章県議の合併講演での「表があれば裏がある」の言葉を肝に銘じ、さまざまな角度から合併特集に取り組みたい。(足立智和)

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